A.B.


SHINYA AOTA / A.B.

2014年10月15日(水)-11月3日(月・祝)
12:00-20:00
*月曜日休・祝日の場合は翌日休

*2014年10月18日(土)
18:00-20:00
ドリンクなどを少し用意して会場にいる予定ですので、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

ユトレヒト : NOW IDeA
150-0001 東京都渋谷区神宮前5-36-6 ケーリーマンション2C

*会期中のイベント
□企画1:chioben のディナーショー with 青田真也 A.B.|10月17日(金)19:30 - 22:00 要予約
青田真也「A.B.」展にあわせ、一晩限りの特別なディナーショーを開催します。「A.B.」のボトルを実際に使いながら、料理家、山本千織(chioben)による特別なメニューをコースで楽しんでいただきます。当日はコース料理(4 品)に加えて、洋菓子モームによるデザートもご提供します。新しいUTRECHT / NOWIDeA のお披露目を兼ねたディナーショー、ぜひご参加ください。
詳細はこちらから>>

□企画2:Tumbler & FLOWERS のドライフラワー with 青田真也 A.B.|会期中
ユトレヒトと同じビルにある、いけばな教授者/ライターの渡来徹さんの花屋「Tumbler & FLOWERS」が、A.B. のためにドライフラワをご用意くださいました。本展会期中にA.B. のガラスボトルをご購入された方には、お好 きなドライフラワーを1本選んでお持ち帰りいただけます。
Tumbler & FLOWERS WEBサイト>>

PR担当 : 増崎真帆
協力 : 青山|目黒、Hikotaro Kanehira




青田真也 / プロダクトライン 『A.B.』 ラウンチ・エキシビション
ブックショップ:ユトレヒト内 ギャラリー 「NOW IDeA」 オープニング企画

10月10日に移転オープンするブックショップ「ユトレヒト」内のギャラリースペース「NOW IDeA」のオープニング企画として開催される、アーティスト・青田真也のプロダクトライン『A.B.』ラウンチ・エキシビションのご案内を致します。
青田は、日常にあるさまざまな物の表面をヤスリで削り落とすことで、その物が持つ情報を極限まで剥ぎ取る作品を制作しています。削る作業は自身の手で行いますが、既成のガラスボトルを作品の素材にする際に研磨材を機械で吹き付けるサンドブラストという方法で試したところ、「形について(自分が)ほとんど手を出せなかった」ことで、「作品」としてではなく「プロダクト」として日常生活のシーンに返すことになったのが、本展で発表する『A.B.』ガラスボトルのシリーズです。
普段わたしたちの目に溢れている物たちが表面を削り落とされ情報を剥ぎ取られたときに醸し出す、素朴で凛とした佇まいに、表層にとらわれがちな視覚では見えていなかったものが見える喜びを感じられます。それらの前に向き合うと、あらゆる表層が連なり重なってできているこの世界を同じように削ってみた先を想像して、希望が持てるようにも思えます。
この青田の「アート作品」の魅力を「プロダクト」としての使用を通して日常に落とし込むこと、または、日常の「プロダクト」としての使用が「アート作品」の本質を体験させることの往来をみせるのが、『A.B.』です。
会期中には、同じビルの花屋「Tumbler & FLOWERS」の花と『A.B.』とのアレンジや、『A.B.』を使ったテーブルコーディネートの食事会企画を予定しております。
視覚を疑うと同時に起きる視覚の初体験をぜひおたのしみください。

本企画PR担当 : 増崎真帆




プロダクトライン『A.B.』について|青田真也

『作品』のようではあるけれど、『作品』そのものにはなり得なかったもの、『作品』をつくるための思考をベースに用いてつくったもの、それらを『作品』とは違った『プロダクト』という形でリリースしたいと考えました。
『作品』と『プロダクト』の関係を流れで考えた時、大量に生産されたものを『作品』のモチーフとして扱う、『作品』をきっかけとして『プロダクト』ができる、『プロダクト』が世の中に流れていく、そのように状況や立ち位置を変える過程で、繋がりながらも思考が還元されて広がっていくような感覚がおもしろいです。
今回リリースする『プロダクト』は、もともとガラスボトルを『作品』にしようと思い、試しにサンドブラスト(表面に砂などの研磨材を吹き付ける加工法・工業的技術)を用いて制作したのですが、最終的に『作品』にはならなかったものです。これには『作品』としてアウトプットする時に僕が大切にしている「思考だけでなくモノとしても成立する」ということについて、サンドブラストでは形についてほとんど手が出せなかったことがあります。それでも、できあがったものは『作品』と絶妙な距離を保ちながらそこにある、そんな佇まいに『作品』とは違った魅力を感じました。
『作品』と深くつながっている『プロダクト』として、それぞれの人の日常に入り込むことで、身近に『作品』の輪郭や感触を感じたり、『作品』ではできないラフな使い方を考えたり、それぞれの人に持つことを楽しんでもらえる『プロダクト』を提案します。


青田真也 / Shinya Aota
アーティスト。身近な既製品や大量生産品、空間の表面やカタチをヤスリで削り落とし、見慣れた表層や情報を奪い去ることで、それらの本質や価値を問い直す作品を制作している。 主な展示に、「あいちトリエンナーレ2010」「個展」(青山|目黒)、 2014年「日常/オフレコ」(神奈川芸術劇場)、「MOTアニュアル2014」(東京都現代美術館) などがある。